VRChat制作環境の準備

VRChat向けのコンテンツ(アバター、ワールド)を制作したいと思ったときに最初に必要な準備を紹介します。
無料で入手できるものばかりですので、気軽に始めてみましょう!
何が必要?
必ず必要になるのは以下の2点です
- Unity
- VRChat SDK
本記事では触れませんが以下も必要です
- VRChatアカウント(Trust RankがNew User以上まで上がっていること)
なお、本記事はWindows PC(Windows 10)で制作することを想定した内容となっています。
Unityとは
UnityはUnity Technologiesが開発したゲームエンジンです。
ゲームエンジンというのはスマホやゲーム機等で動くゲームを作ることができるソフトウェアです。
Unityを使うと、VRChatのコンテンツをゲームのキャラクターやステージを作るような感覚で制作することができます。
…といっても初めて触れる方はなかなかイメージが沸きにくいと思います。
まあ、今は【アバターやワールドを作成するための基本的な機能が揃ったツール】だと考えてください。
Unityのダウンロード
UnityはUnity公式サイトからダウンロードできる…のですが
実は、最新のバージョンを使用するとVRChat向けのコンテンツは作成できません。
VRChatが対応しているバージョンのUnityを使用する必要があります。
これは、VRChatのドキュメントで確認することができます。
Currently Supported Unity Version
https://docs.vrchat.com/docs/current-unity-version
2021年1月3日現在、VRChatがサポートしているUnityのバージョンはUnity 2018.4.20f1です。
インストーラはこちらからダウンロードできます。
Unityのインストール
ダウンロードしたインストーラを実行するとUnityをインストールすることができます。
基本的にはNextボタンを押していけばインストール完了まで進めます。

ライセンスを読んで同意(Lisence Agreement)にチェック

以下のようなダイアログが表示されればインストール完了です。
Finishを押して終了します。

Unityの起動とプロジェクトの作成
Unityの起動~プロジェクト新規作成の流れを紹介します。
この作業は実際にプロジェクトを作成する際に行うものです。
今、必ず行わないといけない手順ではありませんので参考程度にご覧ください。
まずはデスクトップにあるショートカットでUnityを起動しましょう。


カッコイイ画面が出た後にプロジェクト管理画面が表示されます。
データサイズや管理が大変になってしまいますので、プロジェクトは新しいコンテンツ毎に用意するのが良いと思います。
(画像は一部塗りつぶし加工をしています)

インストール直後はここにプロジェクトが何も表示されていないと思います。
新しいプロジェクトはNewボタンで作成することができます。

プロジェクト名、保存先、プロジェクトの形式(Template)を指定してCreate Projectを押してください。
VRChat向けコンテンツを作成する際のTemplateは3Dを選択してください。

このような画面が表示されれば大勝利です。
これで新しいUnityのプロジェクトを一つ作成することができました。
あとは実際のコンテンツ作りに入っていきましょう!
と言いたいところですが、とても重要なプロジェクトデータの保存の方法だけお伝えしておきます。

画面上部のメニューから File > Save Project です。
トラブルを未然に防ぐため、こまめな保存をお勧めします。
(おまけ記事)Unity Hubについて
VRChatを長く続けていると、VRChatのサポートするUnityバージョンが変わる事があります。
そうなるとPCに複数バージョンのUnityをインストールして使い分ける必要が出てくるのですが、そんな時に管理を補助してくれるのがUnity Hubです。
Unity Hubは複数のバージョンのUnityやUnityで作成したプロジェクトを一括で管理できるUnity公式のアプリで、大変便利ですので将来的には導入をお勧めします。(そのうち記事にします)VRChat SDKとは
実は、UnityだけではVRChat向けコンテンツ作成に必要な機能が不足しています。
それを補うために追加で導入するのがVRChat SDKです。
VRChat SDKには、例えばワールドに置けるイスやミラー、コンテンツをVRChatのサーバーへアップロードする機能等が含まれています。
VRChat SDKですが、その用途や機能によっていくつかに分かれています。

VRChat SDK2は従来から使用されているSDKです。恐らく今は最も使用されているSDKです。たぶん。
VRChat SDK3は新たに開発されたSDKで、SDK2とは大きく内容、できる事が異なっています。
また、ワールド制作向けとアバター制作向けで分かれており、作成するコンテンツによって選択します。
VRChat SDK2とVRChat SDK3には互換性が無いため、例えば、最初はSDK2で制作していたワールドをSDK3に移行する、という事ができません。最初にどのSDKで何ができるのかを確認し、決める必要があります。
どのSDKを使用するかはその都度、制作するコンテンツに合わせて選択することとなります。
本サイトの記事を見ながら考えて頂ければよいかと思います。
VRChat SDKのダウンロード
VRChat SDKはVRChatのサイトからダウンロードできます。
VRChatアカウントでサインインして取得してください。
VRChat SDKはバージョンが頻繁に更新されますので、通常、プロジェクト作成時に最新のものを取得して使用してください。
SDKはunitypackageと呼ばれるファイル形式で配布されています。
これをUnityのプロジェクト毎に読み込ませる(インポートする)ことでVRChatコンテンツが制作できるようになります。
さいごに
ここではVRChatコンテンツ作成に必要なUnityとVRChat SDKについてご紹介しました。
早速ワールドを作成したりアバターをアップロードしたくなった方もいるのではないでしょうか。
ワールド作成については本ブログのVRChatワールドを作る#1をご覧ください。
アバターのアップロード記事は…今後作成します!